スウェーデンハンドセラピー協会(SHTA)では、スウェーデンハンドセラピーの普及を進めるうえで、認定インストラクターを中心的な担い手として位置づけており、協会はインストラクターと共に、共益的な関係を築きながら、質の高い人材の育成と社会への貢献に向けて協働しています。
さらに、インストラクターは、役割や権限に応じて下記に記すように3つの段階に分類されており、それぞれの立場にふさわしい責任と活動内容が明確に定められています。
1. 認定インストラクター
協会が認定するインストラクターであり、講師として講座を担当するほか、フォローアップ講習やセラピストの認定業務を行う資格を有します
2. 上級インストラクター
認定インストラクターとしての実績を積んだ者のうち、協会の承認を受けた者が上級インストラクターとして認定されます。講座の講師として活動するほか、セラピストやインストラクター認定を希望する者に対する認定試験の実施や指導・助言など、より高度な教育的・指導的役割を担います。
3. シニアインストラクター
シニアインストラクターは、上級インストラクターの中から協会によって選任・認定されるものであり、上級インストラクターの認定権限を有します。インストラクター制度全体に対する統括的な立場を担います。
認定インストラクター
スウェーデンハンドセラピー協会における認定インストラクターは、講座の講師を務めるだけでなく、フォローアップの実施やセラピスト資格の認定といった重要な役割を担っています。
インストラクターとして行えること
スウェーデンハンドセラピー協会により認定されたインストラクターは、以下の活動を行うことができます。
① 協会主催・共催講座における講師活動
インストラクターは、協会が主催または共催するスウェーデンハンドセラピー講座において講師として講座を担当するほかに、セラピストの認定及び受講者やセラピストに対するフォローアップを担当することができます。
② 協会との提携による自主講座の開催
協会との提携に基づき、インストラクター自身が主体となって講座を企画・開催し、講師を務めることも可能です。この場合、協会と事前に内容や運営方法について調整・合意を得る必要があります。
③ 所属先や身近な人への手法の指導
インストラクターは、自身が勤務する職場や家族、身近な人に対して、スウェーデンハンドセラピーの手法を指導することが認められています。ただし、これらの活動は協会が主導する正式な講座には該当しないため、講座用の教材・資料を使用することはできません。また、対象はあくまでも所属先や近しい関係者に限定され、一般の希望者や外部の第三者に対して独自の判断で協会に無断で講習や講座を開催したり、手法を指導することは認められていません。
④ サロンや施設などで専門職として、有償でスウェーデンハンドセラピーを提供することが可能になります。
資格取得の流れ
- 認定インストラクターを申請するには、すでに「認定セラピスト」の資格を取得していること、そして認定試験の前にインストラクターから少なくとも1回フォローアップを受けていることが条件となります。
- 所定の申請書を協会または認定を担当するインストラクターに提出します。
- 協会と日程を調整し、「認定試験受講票」が発行されます。
- フォローアップと講習を受けたうえで認定試験が行われ、合格すると「認定インストラクター証」が授与されます。
費用:インストラクター認定料:100,000円。このほか、フォローアップ料(実施記録の確認・評価、認定証の発行を含む)が別途必要です。
段階を踏みながら学びを深め、協会の理念を共に広める仲間として、インストラクター認定を目指していただけます。
インストラクター同士のコミュニケーション
インストラクターは、自身のスキルアップのためにフォローアップ講習に参加できますが、他のインストラクターと交流することで、お互い切磋琢磨してスキルを磨くことが期待されます。
そのため協会では、インストラクター同士の交流ツールとして、インストラクターのニュースレターを発信しています。
また、インストラクター同士でSNSを通してのコミュニケーションも行われており、インストラクターそれぞれ、あるいはグループでお互いに発信することで意見や情報の交換など、お互いのコミュニケーションの手段として活用しています。
インストラクターは、スウェーデンハンドセラピーの知識と技術を深め、多くの方へその魅力と効果を伝えていく役割として、とても大切な存在です。
協会では、スウェーデンハンドセラピーに関心を持ち意欲ある方々が、インストラクターとして活躍されることを心から歓迎しております。
ともに学び合いながら、このセラピーを必要とする方々へ、温かな手のぬくもりを届けていきましょう。